「暦の上では春だと言うのに・・」が常套句のこの時期の挨拶ですが、今日の東京は最高気温が18度と4月上旬並みの、まさに立春にふさわしい天気となりました。
寒さに震えながらのお散歩とは一転、今朝は日差しも暖かく、ワンちゃんの足並みもいつも以上に軽快に感じられたのではないでしょうか。
お散歩はマナーを守って
しかし、どんなに開放感を感じても、また犬を思い切り走らせてストレスを発散させてあげたいと思っても、決してノーリードにしてはいけません。
「うちの犬は咬まないから」「ちゃんとしつけられているから」は、何の免罪符にもならず、例えばノーリードにされているのを見て“犬が苦手な人が驚いて転んで怪我をした”としても、その原因を与えた飼主さんの責任になってしまいます。
動物が苦手な人もいる
私もドバイで、もし富豪がトラを散歩しているのを見かけたら、それはもう驚いて腰を抜かしてしまうかもしれません。もちろん、ドバイに行ったこともありませんがσ(^_^;)・・それだけ犬が怖い、苦手と思っている人には「大人しい」とか「しつけられている」など分かるはずもなく、恐怖や(場合によっては)嫌悪の対象になってしまいかねないのです。
犬嫌いな人を作らない
その場でトラブルにはならないとしても、法律や条例を守らない身勝手な飼主さんに立腹したり、結果的にさらに犬嫌いの人を増やしてしまえば、何かしら犬によからぬ行動を起こされたり、そうした方の訴えから、どんどん犬と共有できるスペースが減ってしまうことにもなるでしょう。
そうなると、かわいそうなのは飼主と過ごせる場所を失う犬本人です。それは愛犬家にとっても、本末転倒なことでしょう。
ペット飼育の好き嫌い(世論調査) | |
大好き | 23.4% |
好きなほう | 49.1% |
嫌いなほう | 21.8% |
大嫌い | 3.3% |
わからない | 2.4% |
これは、平成22年に内閣府が実施したペットに関する世論調査です。
概ね「好き」と回答した方が72.5%と圧倒的に多かったものの、「嫌い」の回答も25.1%と少なくありません。
つまり、お散歩ですれ違う人の4人に1人は“犬が苦手”な可能性があるということになります。
暖かく開放的なシーズンは、ついつい気持ちが緩みがちですが、決して自己中心的(みんなも自分と同じ犬好きだろう、うちの犬は大人しいから大丈夫だろう)にならず、動物が苦手な人への配慮を忘れないようにしましょう。
リードはそうした社会(他者)への「責任の表明」でもあるのです。
マナーを守り、犬好きな人も、犬が苦手な人にも、気持ち良く過ごせる社会作りに貢献したいですね。
by 倉西