「読売オンライン深読み(11/17)」に掲載された、ゴミ屋敷清掃現場に見る『多頭飼育崩壊』のコラム記事です。
たくさんの動物を飼うこと、それ自体は決して悪いことではありません。しかし、飼育スペースの確保や快適な暮らしをさせるための費用、一匹一匹にかけられる時間や人員など、自分のキャパシティーを超えてまで飼うことは、当然好ましくありません。
“悪臭”“騒音”など近隣住民の被害もさることながら、そうした問題が生じる時点で、それはもう適切な管理が行き届いていないことの証明であり、度を超えた場合には飼育動物の虐待にも成り得ます。
最初は誰もが「動物が好き」「保護動物を助けてあげたい」という思いで飼い始めたはずなのに、それが結果的に“かわいそうな動物を増やす”ことになるなんて、こんなに悲しいことはありませんね。
ペットはフィギュアや人形ではなく、命や感情のある生き物です。それだけに、色々な感情が織り混ざり、収拾がつかなくなってしまうのかもしれません。
しかし本記事でも書かれている通り、ペット/動物を飼うのであれば、ひとつひとつの命と向き合い、その動物の生体・習性を学び、環境を整え、費用や時間のプランを立て、自分の責任で最後まで飼いきれるかどうか、その“覚悟”を持つことが大切です。
ちなみに、本コラムを書いたペットジャーナリストの阪根美果さんは、ペットシッターSOS/ペットシッタースクールが主催する『認定ペットシッター&ペットヘルパーの集い2018』(11月23日開催)において、「ペットの終活」をテーマにセミナー講義いただく方です。
認定ペットシッター/ペットヘルパー限定のセミナーですが、久しぶりに皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
by 倉西