干支のことを考えるのは、年賀状のときくらいです。
私は恥ずかしい話し干支を順番に言えませんので、「ねーうしたつみーふがふが」ぐらいの理解度ですが、今念のため調べてみたら「ねーうしとらうーたつみー」のスタートでしたので、もはやお話にもなりませんね。だからいつも年賀状を書くときは、来年が何年なのか調べるところから始まります。
そんな年賀状ですが、メールやSNSの台頭により年々年賀状離れが進んでいて、今年は過去最低の発行部数になったのだとか。
ペットシッターがお客様に出す年賀状は、敢えて宛先を<苗字+ペット名>にして「ワンちゃん/猫ちゃん宛て」に出したりもできますので、飼主様にほっこりしてもらえる利点もあります。ご自分のペット画像をプリントして送ることはあっても、その逆はなかなかありませんからね。
ときに、猫は犬に並んで大変身近でメジャーな生き物なのに、なぜ十二支に入っていないのでしょうか?
ちなみに2019年の干支は亥(い)です。
私が考える干支強さランキングでも、かなり上位な方です。
SS 辰(竜)
S 寅(虎)
A 丑(牛)
B 午(馬)、亥(猪)
C 巳(蛇)、申(猿)、戌(犬)
D 未(羊)
E 酉(鳥)、子(鼠)
F 卯(兎)
もしここに猫がランクインするとしたら、あの身軽なフットワークと鋭い爪や牙、夜目も利いて高さのある攻撃力からいってもC、もしくはDといったところでしょうか。
なんて戯言はどうでもよくて、猫が十二支に選ばれなかった理由は諸説あり、ひとつは『そもそも猫がいなかった説』です。
もともと干支は中国から伝わってきたもので、当時中国には猫がいなかったとする説。 猫の祖先はエジプトの動物で、古代エジプトでは神(スフィンクス)として崇められていましたが、それ故他国からは忌み嫌われる対象であり、エジプトがローマ帝国に滅ぼされるまでは、あまり他国に猫が流出・飼育されることはありませんでした。
今でこそメジャーな猫も、当時はほとんど知られていなかったようですね。
次に『ネズミに騙された説』。
これはおとぎ話のようなものですが、神様に「元日に私のもとに早く来た順から十二支にする」と言われ意気込んだ動物たち。しかし、それを聞き逃した猫に、鼠が嘘の日にちを教えました。一日遅れで神様のもとに着いた猫は、「一日も寝坊するとは何事だ。顔を洗って出直してこい」と神様に叱られ、それ以来よく顔を洗うようになり、また騙したネズミを追いかけまわすようになったのだとか。
ちなみに、日本に猫年はありませんが、タイやベトナム、ブルガリアなどには「猫年」があります。
チベット、タイ、ベトナム、ベラルーシでは卯年が猫年に、ブルガリアでは寅年が猫年になったのだとか。
日本でもそのうち、夢の“猫年”が実現するかもしれませんね。
それまでは毎年架空の「猫年年賀はがき」を発行すれば、多くの愛猫家により『年賀状』も再燃するかもしれません。
とはいえ、毎年手書きで何枚も書いている人にとっては、実際に“猫の手も借りたい”ほど大変な作業なんですけどね・・。
by 倉西