火災現場から救出されたものの、煙を吸い込んで心肺停止状態の猫。
泣きすがる飼主さん・・懸命に処置する消防士・・。
酸素吸引と心臓マッサージを施し、奇跡的に息を吹き返す猫の感動シーンです。
→参考記事
以前、セミナーで講師をお願いしたペットセーバーの先生は、元ニューヨーク州救急隊員でした。
向こうでは、ペットの蘇生術も消防士がマスターしており、救急車には人間用のみならず、ペット用の酸素マスクなども常備されていると聞きました。
ペットも尊い命として人間と同列に扱い、応急処置のレクチャーや機材アイテムの準備があるという点が、すごいですね。
こうした心構えや物理的な用意があることで、パニックにならず冷静に対処できるのでしょう。ぜひ日本でも積極的に取り入れていただきたい制度ですね。
お世話ペットの安全のために
ペットシッターの仕事も、多くの場合たったひとりで「お世話のペット」と向き合います。
いざというとき、ペットの安全や命を守るためには、相応の知識と技術が欠かせません。
もちろん、そのような「万が一」が起きないよう努めるのがベストですが、今後もペットシッターSOSでは、こうしたスキルアップセミナーでさらなる安心・安全・サービスの向上を目指していきたいと思っています。
愛犬でヒヤリ!としたケース
ちなみに、実家の愛犬バーニーズは、これまで大きな怪我や病気もなく過してきましたが、一度だけ、まだパピーのときに風呂場のカミソリ(刃の部分)を咥えているところに遭遇したことがあります。
お風呂のドアを開けっ放しにしていた人間側の落ち度ですが、ハッとした私の緊張を察知したのか、愛犬パピーは咥えたままピタッと止まり、まるでオモチャのゴングを待つように咥え直そうと対峙しているときは、心臓が飛び出るくらい焦りましたね。
家でゴキブリが出て、買ったばかりのギターに近づいていったとき以来、「頼むからやめてくれ!」と動物に対し懇願しました。
犬が咥えているものを安全に取るには
ちなみに、バーニーズのカミソリは、むやみに取ろうとすると逆に奪われまいと強く噛んだり、遊び感覚で逃げてしまいかねないため、慌てず騒がずオヤツを持ってきて交換しました。
犬の咥えているものは、犬にとって既に「自分のもの」ですので、それを無理に取ろうとすると、独占欲や防衛本能が芽生え、発動してしまいます。
ふだんから「ちょーだい」などの合図で口から物を離すしつけをしていればいいのですが、それでも「ただ取られた」と思われないよう、手放したらもっと美味しい「いいことが起きた」と思わせるよう、犬にとっての「快」を与えることが、フェアで賢い方法です。
「学ぶ」ことや「知る」ことの大切さ
“拾い食い”や“危険なもの”を咥えた際、どのように対処するか。
上の様な方法も、ひとつの応急処置なのかもしれませんが、こうしたことを“知っている”と“知らない”だけでも、その後の動物の行動や結果に大きな影響を及ぼします。
ペットの健康や安全、命をお預かりする以上、やはり専門家のノウハウや、自分なりの正しい方法を学び、見つけることは大切ですね。
場所:ホテル リステル新宿『会場かすみ』
第一部:セミナー(13時~15時半)
第二部:懇親会(~17:30)
ペットシッターSOS/ペットシッタースクールが主催する毎年恒例のセミナー情報です。
セミナー内容等の詳細が決まりましたら、またお知らせさせていただきます。
毎回行うクイズ大会、今年はさらにバージョンアップしてお届けするべく準備中ですので、ぜひご期待ください^^
by 倉西